璃房ステンドグラス

DIARY日記

エプロンのイントネーションがおかしいと言われる。

長年使っていたエプロンを捨てた。1年前から穴が開いていた。
「ありがとね、ありがと(う)」何度かつぶやいた。
普通にゴミ箱に入れる気にならない。
エプロンは2代目だ。13年工房をしているので先代は苦労したのを見ていた。(たいした苦労でもないが・・)仕事はなく生徒は集まらない、でも楽しかった。2代目の頃は仕事も教室も順調だった。工房をはじめた頃は予想できなかったくらいに。
3代目のエプロンとはどうだろう?欲張りな私は何もかも上手くやりたいと思うが、仕事にひたむきになれたら。そんなことを願う。
昔、甥が2歳ぐらいだった頃。庭でバケツにおもちゃのシャベルで砂利を入れていた。何が楽しいのかわからなかったが、日が当たらないように帽子をかぶり、飽きもせずただ1人でずっとバケツに砂を入れる。私は廊下からそれを見ていた。その作業は見ていて飽きなかった。
子供の無心さかもしれないが、大人になり仕事をする時でも時間を忘れるくらい集中できたら幸せだろう。それをやり続けたら1つの仕事をずっと続けている人の顔になっていくだろうか。
ステンドグラスをただ仕事にしている人と、ひたむきに制作している人では、いずれ差が出てくる。新しいエプロンとは後者の方に進みたい。