璃房ステンドグラス

DIARY日記

恋を数えて

         数へうた          堀口大學
うそを数へて
ほんまどす
めくらを数へて
あんまどす
ととを数へて
さんまどす
とんぼを数へて
やんまどす
まぬけを数へて
とんまどす
くとうを数へて
コンマどす
したを数へて
エンマどす
       恋を数えて
こんなふうに始まる佐藤正午の小説にはまる。
きっかけはマイブームの『ブックオフの105円小説を買う』で見つけた同作家の「君は誤解している」だ。6つの短編すべてに競輪がからむ。金を貸して逃げられ、フィアンセに愛想尽かされ、競輪選手に女房を寝取られ、高校生にまで競輪にはまる。ひどい話だ。
でも『君は・・』は最近読んだ中で1番はまったのはたしかだ。
(私は競輪ファンではない)
『恋を数えて』は「賭け事する男とは一緒になるな」という遺言を残した母。
その生き方に疑問を感じながら別の生き方をしている水商売の娘。
物語のおわりは。
恋を数えて
としまどす
で終わる。
正確には、この秋には30歳をむかえます。で終わるのだが。
私に当てはめ数えようとしたのだが・・・2日頭を捻っても何も出て来なかった。
恋を数へて
としまえん   (何のこっちゃ!)
やっぱり無理だ。
(差別的用語がありましたが、原文尊重しました)
ついでにデッサン最新作。木地に和紙を貼り鉛筆で。

白い空っぽのバケツが虚無感を漂わせいい感じでした。
そんな大袈裟なものでもないか・・・