璃房ステンドグラス

DIARY日記

わがままを一生貫く楽しさ。

 

妻の実家と(兵庫県宝塚市) お婆さん家(養父市、もっと山奥)から山梨(わりと都会)に帰省し、昨日東京へ戻った。今頃大掃除と年賀状の続きを書く。
掃除の途中で新聞の切り抜きに手が止まる。
画家の堀越千秋さんが書いたコラムの話です。
独創的とは世界で1人ということだから、なかなか認めてもらえない。
何しろ、へたくそとか自分勝手とかわがままを押し出すということだから。
ゴーギャンは妻子を捨てタヒチに行った。なんていうわがままでしょう。
(それは良いとは言えないが・・・)
お金がなくてもアルバイトをしたらアルバイターになってしまう。絵描きなら、ここでヤセ我慢して1枚でも多く絵を描かなければなりません。それが売れれば、次の1枚が描けるのです。でも売ることを考えたり、お金のことを心配したら、本当の絵かきにはなれません。
とにかく『良い絵を描きたい!』と念じてまっしぐらに、青空のような心で毎日描くのです。
絵は一目ですべてが見えてしまいます。訓練した技術でボロを出さぬように描いても、作者の心や魂は隠しようもなくあらわれます。その深さや大きさは、こま切れの時間や片手間ではどうしても出てこないものです。樹木の成長と同じです。
絵かきとは、絵の好きなわがまま物が、わがままを貫いて死ぬまでの名前です。
だからこそ体当たりの天然さと正直さで描かなければなりません。
そのかわり、世界1楽しい。
貧乏を恐れてはなりません。
金持ちは皆そっくりでカッコ悪い、とぼくは思っているのです。
簡単にいうとこんな文章でした。
私も妻に「ゼッタイ、お皿なんか洗わないぞ!」と宣言して、制作の時間を増やしたいと考えている2012年です。どうぞ今年もよろしくお願いします。