ステンドグラス悪童日記

ステンドグラスのデザインを考える。

ご紹介が遅れましたが夏前にご依頼いただきました。
美容院のドアに設置するステンドグラスです。
納期も少なくデザイン画をできた順に提出しました。

ご希望は円をデザインすること、2枚の大きさの違うドアに円の大きさも変えて欲しいとのこと。

いつも手描きでデザインします。数多く描きます。

良さそうな物を仕上げます。中央の花柄が目立ちますが円が重なっています。

親子ドアのデザイン、2枚並べて。

決まりかけましたが,最後に提出した下の図案に決定です。

円の大きさを変えると統一感が出なかったので,同じ大きさの円にしました。

ガラスは数種類のクリアガラスを使用します。


ステンドグラスのデザインを考える

少し前のことになりますが、デザイン画を描きました。

過去の作品や、お持ちのイメージをお聞きして、どんなデザインを望んでいるか考えながら図案を描きます。

シンプルで整ったもの。

クリアの型ガラスだけで色を使わず構成したもの。

もう1つのドアはブルー系の直線。

グリーン系でプリズムをを使ったもの。

どれも良いのですが、最終的には直線の中に大きな曲線の入った図案に決定しました。
面取り、ロンデルなど使用します。

取付後の写真はまた今度アップします。


天窓の制作。

リフォームする家に天窓のステンドグラスです。
今回で3回目のご依頼です。

床に映る色を楽しみたいので、無色は避けカラフルな色合いです。
色検査の様子。赤とオレンジのグラデーション使用。

水平におくので真鍮で補強します。真鍮色が目立たないようにハンダメッキ。

さらに硝子が割れないようコの字型にガムテープを貼ります。
ケイムは円形を重ねるため先に綺麗な円にしておきます。(お茶筒使用)

円がいびつにならないでしょう。中央の大きな円も形をつけてから組みます。

円の中のデザインは、正確に制作するにはちょっとしたコツがいります。

こちらも教室お休み中に制作できたので良かったです。
取付後の写真を撮りに行けたら載せたいと思います。


Fremont(フリモント)後編

前回に続きFremont(フリモント)のご紹介です。

細かな模様があります。ライトブルーグリーンは海に使えるだろうか?茶色は秋の紅葉に、ピンクはバラに。など考えています。

ステンドグラスのデザインで紫を使うのが難しいです。あまり色数がなくて。でも良い赤紫見つけました。他にオパックのグラデーションも。前に紹介したランバーツの紫グラデーションとも違うでしょう。

他に紫系はグラデーションのガラスを色を微妙に変えた3枚仕入れました。

欲しくても手に入らなかった色は、輸入元に好みなど伝えます。
数ヶ月後には入ると思います。

フリモントのガラスは70歳過ぎの職人1人で作っていると聞きました。
(本当?助手はいるのかな?)
1日20枚しかできないらしいです。貴重ですね。

習いに行った日本人がいたみたいですが、事情がありもうその人が作ることはないです。

誰かが継いでくれないかな。


フリモントのアンティークガラス

Fremont(フリモント)はアメリカにある美しいアンティークガラスを作るメーカーです。ファイヤーポリッシュ仕上により表面はつやがあり独特の表情をしています。

仕事の準備はしておきましょう。依頼はありませんが9枚仕入れました。
でも写真はお休み前半に撮影した過去の持ち分です。

緑は泡の部分もあり綺麗でしょう。赤や青にはグラデーションがあります。

次はガラスの流れが綺麗なもの、ステンドグラスのデザインは背景のガラス選択に苦労することがあります。こんな流れのガラスはいかがでしょう。

ガラスって綺麗です。
持っているガラスを1枚1枚拭いていますが、眺めたり、想像したりでなかなか進みません。

でもステンドグラスを全部フリモントで作ることはしないかな。
個人の意見ですが、ちょっと華やか過ぎる気がして。

ランバーツやココモなど落ち着いたガラスと合わせても良いですね。

次回もフリモントのガラスをご紹介します。


ランバーツのアンティークガラス。

ランバーツはドイツのアンティークガラスメーカーです。
1枚1枚手作りの貴重なガラスです。

簡単に作り方の紹介。1100度以上の炉から出したガラスを筒状に吹き、切込みを入れ平にする。(1枚約600x900㎜)
『ランバーツのガラス制作』(←YouTubeで見れます)
作業中や冷却中も温度調節に気をつけ、3〜4人が関わり作り上げる貴重なガラスです。
1枚作るのにどれだけ苦労するのでしょう。
マシンメイドにも良さはありますが、手吹きのガラスは単体で見ても惹かれます。

教室お休みの期間中。ガラスの整理をしています。1枚1枚拭いては見とれます。
目を奪われるのは、妻に出会った時以来です。(なんつって)
色、サイズを書き込み、どこに保管してるか分かるようにします。

単色は落ち着いたものが多いですが、今回はちょっと個性的なガラスをご紹介します。
ストリーキーやグラデーション、ミックスなど。

模様だけでなく、表面のテクスチャーも綺麗です。

ランバーツは独立前のステンドグラス工房で主に使っていました。
約200種類、数百枚、高価なガラスを大板から切れたのは運が良かったです。

ステンドグラスが売れたら新しいガラスを仕入れます。
種類が増えるとデザインの幅が広がります。

フリモントのガラス整理もしているので、また載せます。


ステンドグラスの色検査

愛媛県の教会のステンドグラス、制作の続きです。
カットが終わると色検査、独立後は毎回チェックしています。
遠方ですので、カット前に使用ガラスの画像をお送りしました。

取寄せのガラスは、見てから決めました。
全てキッチリ決めていた訳ではないので、良くなるのならと水色や薄いアンバーなどアンティークガラスに変更。こちらで勝手に変更してものは追加料金もありません。

悩んだのは赤と黄色。こちらもアンティークガラスへとも考えました。
切り終えてからご相談することもあります。

次の日の自然光で見たガラスが綺麗だったので変更しませんでした。

爽やかでしょう。
古かったり厳かで重厚感ある感じなら変更でしたが、新築で小さなかわいい印象、白を基調に明るい室内ならこのまま行こうと思いました。

クリアのリーミーは小さなサイズで良いものが残っていました。外側はサンゴバン(フランスのアンティークガラス)の白を外側ほど濃くしました。
光量の少ない場所なので、反射光でも色が分かるようにオパールセント中心に選びました。

ご確認いただいてからケイムでの組の制作に入ります。


ステンドグラスのデザインについて

愛媛県の教会から、祭壇の上に抽象のステンドグラスの依頼です。

デザインについて詳しく載せます。

円形や無彩色のものなど、過去の作品から複数、興味のあるものを上げていただきました。(他社でもかまいません)
それを頭に入れて図案を描きます。赤、青、黄色など色を使ってとのご希望です。

A、D案は色のない方がお勧めです。とこちらの意見を言いました。
色をご希望されていたので、無色にも簡単に色を付けてお見せしました。

赤「キリストの愛」、青「神の息吹、聖霊」緑「神のつくった森羅万象」、黄色「道、謙遜」を表し、イメージを持たせる。しっかりしたお考えが合ったのでそちらを優先しました。

最終的にD案で色をつけることで決定です。気付かない程度の十字架もあります。

デザインはAかBどちらから選んで。というのでは決める方も不安だと思います。
提出後にどうしたいか、一緒に考えた方がより好みに近いものができると思います。

あまり押し付けず、良くない時にはそれとなく言いながら進めていきます。

今はそうでもなくても徐々に良く思えてくるのでは、など考えながら図案を描くこともあります。


ステンドグラス制作・モクレン

ステンドグラスの制作の過程を載せます。
モクレンの図案が決まれば拡大です。

10分の1に描いたモクレンの図案、花の形が綺麗に見えるように拡大します。
型紙切りを終えるとガラスカット。モクレンの花の大きさを考えどの部分かを決めます。

さすがに厚いのでバンドソーを使いました。

今回ケイムで制作するので厚過ぎるガラスは斜めに削りました。
予定していた色も切る直前で別のものに変えることもあります。幹の色を変えました。

かなり力を入れないとピッタリはまらない場合、手前のやりやすい場所で部分的に組むこともあります。

花は8ミリのケイムを使用、やりがいありました。組終わりです。

今回は大きく重量もあったので真鍮棒で補強しました。

これで頑丈になります。

ざっとですが木蓮のステンドグラス制作過程でした。
年末年始のお休みの時だったのでゆっくり制作できました。


モクレンのデザイン画。

広島県から古民家のリフォームで木蓮のステンドグラスのご依頼です。
玄関から正面に見える窓です。昨年から今年にかけての制作でした。

木蓮を描ききってしまうと細部の修正が難しくなるので、ご相談しながら進めました。

幹は2本にするか、山は入れるか、花の感じはどうかなど。
右端はアゲハチョウがご希望です。位置や模様など決めていきます。

使用ガラスです。この柄なら細かくデザインしなくてもいいかも。

B案に決定です。蝶の位置は再度考え直して制作です。

年末年始の静かな時に制作できました。

10月のことですが、日帰りで現地まで行きました。
広島駅から1年以上広島豪雨の影響で止まっていた芸備線で1時間。
2日前に開通したばかりでした。

駅まで施主様に迎えに来ていただいて、近所のお蕎麦屋さんにいきました。
トコトコ歩きましたが、のどかな所でした。良いな〜
本3冊持って旅気分でした。


プロフィール

璃房ステンドグラス代表 五味理

五味理

ステンドグラス制作や教室のこと、日々のこと

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