ステンドグラス悪童日記

吹抜けの色検査

ステンドグラスの制作行程です。
カットしたガラスを透過光で確認します。
お施主様にも立ち会っていただきました。

多かったブルーを薄い黄色に変えてバランスが良くなりました。
お施主様の意見もとても参考になりました。

ガラスカットと組は私がやり、パテ詰めをスタッフにお願いしています。
ガラスとケイムの隙間をひろげ、指詰めのあと再度ヘラで押し込みます。

透過光で最終の掃除をします。

ステンドグラスに光が入るととても綺麗です。少し動くたびにキラキラします。
4月に取付です。


吹抜けのデザイン画

新築の窓に設置するステンドグラスです。
ご希望は明るくなる感じ、幸せな感じ。最初にイメージをお聞きします。
他にいただいた施工例などの資料と、自分の考えをあわせながらご提案します。

設置は4月ですが半年以上前からデザインのやり取りをしました。
下見をしましたが、北向の反射光が入る窓で、ステンドグラスの映える場所です。

打ち合わせしながら、修正してイメージを合わせていきます。

最終的に下のD案に決定しました。2枚同じものが並びます。

面取りガラスとドイツのアンティークガラスで制作します。
ガラスの流れのいいものを使います。


ひまわりの制作

カットが終わり色検査です。
お任せなので主観で切り直します。

草原に使ったガラスはフュージングで奥行きを表現。地平線に行くほど1輪が小さくなるように。

目立ちすぎるか心配でしたが、遠目ではほとんど分からない。
葉と背景の区別が曖昧なので、念のために作った葉の部分を切り直します。

5〜8ミリのケイムで大きくならないように組みます。

隙間にハンダが漏れないようにハンダ付け。

パテ詰めも終わり、乾かせば掃除して取付けです。


ひまわり畑のデザイン画

クリニックに設置するひまわりのステンドグラスです。
内装を見て、レンガに合いそうなライト風やモンドリアンの直線的もご提案しましたが、思い出があるひまわり畑が1番のご希望でした。できるだけイメージに近いものを描きます。

キッチンなので1日が明るい気持ちで始められるように。

風車も入れました。描き終えて気になった空をスッキリと。雲も浮かべ透明感がでました。

花は反射光でもハッキリ見えるオパールセント、空は透明のガラスで澄んだ空気を感じられるように。

璃房で1番時間をかけているのが、デザインのやり取りですが、ほぼお任せな感じでしたので、自由に変更しながら制作します。

ステンドグラスの作り方は、大きく分けてコパーテープとケイムの2つがあります。
ランプや細かなデザインはコパーテープが多いですが、今回はケイムで組みます。

東京都調布市  キッチン東向 2017年 3月取付け予定
サイズ497×566


鳥の色検査

待合室に設置する鳥のステンドグラスです。
カットしたガラスを並べて色の検査をします。

光と風が感じられるようにデザインと色を工夫します。
デザイン画とは違う部分もありますが、お任せいただいているので施主様の許可を取らず、ガラスや線を自由に変えていきます。

ケイムは12〜5ミリを奥行きも感じられるように使い分け(キヨ)の名前が入るように組みます。


鳥とフクロウのデザイン画

新しくオープンするクリニックの待合室に鳥のステンドグラス設置します。
木漏れ日の中の鳥と、施主様が飼っていたフクロウの2パターン提出しました。

鳥は凛々しく、光や風を感じるように。上の方ほど風で流れて行くように。
フクロウは月をイメージした形の中を逆に青くしました。寄り添う構図で優しさを感じるように。

鳥のデザインに決まりました。

構図をさらに良くして、凛々しく光の中に存在するようにします。

サイズ862×532


パネル制作過程

拡大した製図は再度バランスを見ます。

カットの途中で同じサイズに切ったガラスの誤差がないか、お施主様に持っていただく機会がありました。ピッタリに切ります。カットが終わると色検査です。

今回は幅が1822ミリ高さ1029あるので周りを真鍮で組みます。

真鍮は磨いてハンダメッキし、中はガラスが割れないようにガムテープをコの字型に貼付けます。

紙を挟みハンダ付け。裏に流れないように。

自然光で掃除をして終了です。

今回は周りの四方と横1本真鍮を使いました。縦にはデザイン的に入れたくなかったので組み終えてから真鍮棒を縦に2本裏につけ補強しています。

部分的に見える所がありますが、強度を優先しました。


フランク・ロイド・ライト風のデザイン

リフォームするキッチンの窓にフランク・ロイド・ライト風のスッキリしたデザインです。

フランク・ロイド・ライト

灰色の部分は無色透明です。
白はオパックという半透明のアンティークガラスを使用します。

玄関にはブルーの濃淡で面取りガラスを多用したステンドグラスを入れます。

玄関の青い面取りガラス

デザインのバランスと色を少し変えて制作します。
絵にはないごくごく薄い青を両サイドに入れます。

こちらの白は流れのあるストーミー、クリアも流れのあるリィーミーというガラスです。
どちらもランバーツのアンティークガラスです。

2017年1月取付
キッチン1822×1023
玄関   924×1192


円型パネルの制作

丸窓のカットが終わると毎回色検査です。
透明ガラスにセロテープで貼付けます。

色検査

外側のブルーは微妙に違う色合いのガラス2色を交互に入れています。分かりますか?
工房に在庫していた落ち着きのあるブルー同系色の2枚をお選びいただきました。
中心の円もごくごく薄いグレイです。

無色の3連窓も全てアンティークガラスを使用しています。

色検査

同じ白でも色の濃さは違い,なるべく同じ濃さの大板を見て仕入れました。
白はおとなしい感じのオパック。クリアは流れの激しいリーミーです。

円型は四角で制作します。

丸窓

円をピッタリ合わせたら組終わりです。5重になった円をサイズに合わせるのは慣れが必要です。

丸窓 ステンド

ティファニーの28インチリムが外側円周にジャストサイズだったので補強しました。

工房でお引き渡しです。設置、押縁作りはお施主様ご自身で。かなり難しいです。


丸窓と3連窓のデザイン。

丸窓のイメージをお聞きしてデザインを起こします。
ご希望はこんなデザインでは。まずは線のみ画像を送りました。

ステンドグラスデザイン

それに合わせ下に設置する3連窓のデザインも描きます。

ステンドグラスデザイン

デザインを丸窓に合わせましたが,もっと違うパターンの方が似合うのでは?
1年以上の納期があったので建築前、後も下見に行きゆっくり考えれました。
奥様もデザインに手を加え、私の変更案とともに色を付けました。

丸窓ステンドグラスデザイン

両サイドが良いと思っていましたが、真中が単色にしたらとても引き立って見えました。
これは奥様アレンジです。

丸窓の下に設置するデザインも数パターン色を塗ります。

シンプルなもの

ステンドグラスデザイン

少し色を使ったもの

ステンドグラスデザイン

色を多く使ったもの

ステンドグラスデザイン

シンプルなA案に決定です。
こんなデザインも本当はいいのだけれど,これは選ばないと思っていました。面白みのない絵に感じてしまうだろうと。
私が自分の家に入れるならこれだと思っていたので良かったです。
ガラスを良い物にすれば良い雰囲気に仕上がるはずです。

丸窓の色は最終的に落ち着いた中間色に決まりました。
とても微妙な色の違いを見分け、お選びいただきました。


プロフィール

璃房ステンドグラス代表 五味理

五味理

ステンドグラス制作や教室のこと、日々のこと

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