ステンドグラス悪童日記

モクレンのデザイン

もうお住まいの玄関正面に設置するドアのデザインです。

モクレンがお好みでした。他物件のハナミズキを見て、それも検討したいとのご希望。設置場所は右上から光が入り、下は陰になっていました。それを考慮して2パターン提出。

モクレンのデザイン画

他物件のハナミズキと違い、それでいてイメージを損なわないものを考えました。

モクレンのデザイン画

モクレンは過去のデッサンから形を取りました。1本の木を中心に置いた構図と、斜線を組み合わせ2パターン考え、斜線で構成したデザインを提出しました。
変わった構図でグラデーションのブルーを斜めに交差するイメージができます。

ハナミズキの方を選ばれたので、背景の色面積の比率を変え描き直し。

下の色を青のパターン。下の色は3パターンお見せして薄いオパックの水色に決まりました。
両サイドはクリアに、細いラインに面取りガラスを使用です。

ハナミズキのデザイン画

下げ過ぎたラインは多少上げ、拡大後の微調整はお任せで制作します。


ハナミズキのデザイン

新築のドアに設置するステンドグラスです。W400XH1700
最初は流れるようなイメージで花は抽象的な形がご希望。
赤をどこかに入れ、ブルーのグラデーションになるように。

ハナミズキのデザイン

水が落ちたようなイメージでハナミズキのご指定がありました。中心の青は濃く周りは薄く。
グレイはクリアの流れ。白にグレイの線は白い煙のような模様のガラスです。

ハナミズキと水紋

花は透明なピンクがご希望、濃淡で表現します。
水のイメージが違い、水滴が上から降ったようにデザインしました。
左の水滴と右の葉をブレンドして制作します。微調整はお任せです。

はなみずきと水模様のステンドグラス

グラデーションや極薄い色の青など、先日選んできたアンティークガラスを使い制作します。取付は2〜3月頃の予定。


バラのステンドグラス。制作過程

東向の陽当たりの良い窓で、透明のガラスがご希望です。
取付けると、朝日がステンドグラスを通して壁に映り綺麗だと思います。

ガラスカットが終わると色検査をします。

ステンドグラスの色検査

色合いを見て濃すぎたガラスを切り直します。

ステンドグラスの色検査

色合いが合えば組み始めます。バラは6ミリのケイムで。
その他5〜12ミリ使用(10、12ミリは真鍮入り、強度があります)
正確にガラスカットし隙間なく組めば自然に強くなります。
強度を保ついろんな工法はあっても、基本は当たり前なことです。

ケイムの組

割れる可能性があるので、ハンダが漏れないように紙を挟みます。

ハンダ付け

パテは指詰めした後、ヘラで再度押し込みます。
左右と下に鉄柱をはめ込み、仕上は馬毛ブラシで磨き薬品は使いません。

長く大切にされるように、丈夫な作りになっています。


バラのデザイン画

新築の階段にバラのステンドグラスをご依頼いただきました。サイズ360X900㎜ 2枚。
デザインはアールデコ調なものか、2枚がつながり1枚のデザインになるもの。
青と赤の色をご希望です。ご予算は30〜40万円(価格記載のご了解を得ています)

こちらのご提案も含め3パターン描きました。

2枚がつながったデザイン。円形にラインをつなげた線上にバラの花が咲きます。
ピンクの濃淡で描きました。花が多いので周りの青はシンプルに。

ステンドグラス バラ

赤いバラを単純な形にしてシンプルなデザインで。ご希望の赤と青を使います。このデザインならブルー以外はマシンメイドで綺麗に仕上がります。

ステンドグラスのデザイン画

赤や青は使いませんが、白い壁に木目の枠があるなら、こんな色合いのデザインも落ち着いて良いとご提案しました。円が重なってバラを囲みます。

ステンドグラス バラの図案

どの案アンティークガラスを使ってもご予算内におさまります。
強いケイムを使い、価格以上の価値はあると思って作っています。

お見積りです。アンティークガラス(かっこ内はマシンメイド使用の場合)どちらも選べます。
A案  390000円(327000円)
B案  339000円(276000円)
C案  356000円(293000円)

取付は業者さん。梱包送料はプラス1万円です。

デザインはつながりのあるバラに決定です。アンティークガラスを使います。
花の色は赤。ボーダーの青はランダムな感じでいろんな色を、葉の色も多くの色を使いたいとのリクエストです。バラにはオレンジがかった色、ピンクの濃淡もご希望です。

ステンドグラス バラ 図案

色を使い過ぎているので背景のグリーンは使わず無色透明で。花、蕾の形は拡大する時にもう少し良い形に変更します。


ガラスの色決め

デザインが決まればガラスを具体的に決めます。
イメージして色塗りしていますが、お施主様の好みもあるのでいくつかの選択肢が必要です。

IMG_0008

ガラスは工房まで来ていただき、一緒に選びました。
サンプルを用意し、分かりづらい色は実際のガラスで。
オレンジだった花はオーロラピンクに変更
ブルーの面積を増やし、濃淡はお好みの色を選んでいただきました。

色が決まればガラスカットです。

ガラスカット

色の濃さや流れに気をつけてカットします。


デザインの線

ステンドグラスのデザインはとにかく多く描きます。その中から良さそうなものを選びます。

ステンドグラスのデザイン画

ご希望以外のデザインもご提案できればします。ある程度方向が決まれば細部を。
花の場合、花びらの形は丸くした方が良いのか、背景はシンプルか、デザインされた曲線を使った方が良いのか。

花のデザイン

花のデザイン

使用するガラスを頭でイメージして色を塗ります。ジュエル(カットガラス)も入れました。キラキラします。

花のステンドグラス

パソコンで仕上げず色鉛筆か透明水彩で描きます。
いつでもご希望に添えるように、良いものになるように出しきります。


デザイン画について考える

玄関脇とリビングの小窓にご注文をいただきました。
玄関は隣の家のリビングに面していますが、窓の位置がずれ目隠しの必要はないかな。
小窓は北向で隣の家との間隔があり1日中綺麗に見える窓だと感じました。
クリアのアンティークで作るステンドグラスは反射光にとても映えます。

1回目のデザイン提出。直線形の施行例ST0003の感じでブルー系の淡い色がご希望でしたが、こんな感じもできますと(1)ピンクのパターンも添えました。

玄関のデザイン

小窓は描けたもの全て絵にしました。迷うといけないのでお勧めを1つ決めました(3)です

リビングの小窓

提出後、ご意見などお伺いし、意見を出し合って修正します。
空間を取った方がより良く見えることもあります。ここまでは好みの範囲、ここからは経験上良くならない。そう思える時には言ってあげた方が良い場合もあります。
過去、引いて後悔することより、デザインを足して後悔することの方が多かったです。

できるだけ良い作品になるよう、最適なデザインでステンドグラス製作します。

2015年8月 埼玉県さいたま市 個人邸
360X900   250角(2枚)


ハナミズキのステンドグラス

東邦大学のステンドグラスです。

ピンクのハナミズキにデザインが決定した後は、選んだガラスの良いところを取ってガラスカットします。

ステンドグラス ハナミズキ
ガラスを切り終えた後は色検査をします。
ピンクはサンゴバンのアンティークガラス。高額でしたが作品が良くなるなら。ガラスは大阪の倉庫で選びました。
設置場所が屋内のドア上で自然光は入りません。反射光でも色が分かるようなガラス選びをします。図書館の入り口なので全体に落ち着いていつつ、ピンク使用のリクエストに応えます。
ステンドグラス 花
ブルーストリーキーの流れを揃え、グラデーションも効果的に使います。
3種類のグラデーションを使っています。
ステンドグラス 花水木
気になるガラスを数枚切り直し、担当の生徒さんにチェックしていただきました。
太さに強弱をつけケイムで組んでいきます。
デザイン制作  璃房ステンドグラス

ステンドグラスのデザイン画

すでにお住まいの家、陽当たりの良い東向のキッチンです。
ワイヤー入りペアの型ガラスの交換が高額なため、ガラスは交換せず璃房で施行します。

型ガラスの前にアンティークとマシンメイドを置き、違和感なく見えたマシンメイドを使用します。白い壁の家で家具は直線形が多く、室内から邪魔にならないデザインを心がけます。

提出した4パターンのステンドグラスデザイン画

4パターン提出しました。
工房に来ていただき、ガラスを選びながら2パターンに絞り案を出し合いました。

ガラス

実際の使用予定のガラスを窓に並べ選んでいきます。デザイン画だと想像しづらくても実際に見るとイメージしやすいですね。

ステンドグラス デザイン

A の気になる立体感をなくし、赤を入れました。ステンドグラス デザインD の下にラインを入れサイドの色を変えました。
D案で決まり、ケイムの太さを変え制作します。外側をYケイムで作り、外開きのペアガラスと抱合わせてサッシの中に嵌め込みます。

 


桜と菖蒲の色検査。

 ガラスカットが終ると自然光で色の検査をします。

さくらのステンドグラス
ピンクはフリモント、アメリカの美しいアンティークガラスを作るメーカーです。
菖蒲は和紙のようなヤカゲニー、葉は落ち着いた色合いのもの。背景はすべて流れのあるランバーツのアンティークガラスです。
桜とアヤメのステンドグラス
青のストリーキーで動きをつけました。桜の花は風になびくように。
クラッケル(ひび割れたような)とフラクチャー(ガラス片の乗った)ガラスも使用。
濃い色を部分的に使い引き締めます。
菖蒲のステンドグラス
菖蒲の花は青紫の良い部分をとり、凛々しく。
40ピース切り直してケイムで組みます。(蕾はコパー使用)
桜と菖蒲のステンドグラス
松村メタルのケイムはソフトでも曲げるのに苦労します。その分強いものができます。
横2本は補強線を入れたかったけど桜にかかるのでやめ、真鍮棒で裏からH型に補強します。
最高級なガラスと丈夫な作りで長く持つものにします。
デザイン 制作  璃房ステンドグラス

プロフィール

璃房ステンドグラス代表 五味理

五味理

ステンドグラス制作や教室のこと、日々のこと

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