ステンドグラス悪童日記

桜と菖蒲の色検査。

 ガラスカットが終ると自然光で色の検査をします。

さくらのステンドグラス
ピンクはフリモント、アメリカの美しいアンティークガラスを作るメーカーです。
菖蒲は和紙のようなヤカゲニー、葉は落ち着いた色合いのもの。背景はすべて流れのあるランバーツのアンティークガラスです。
桜とアヤメのステンドグラス
青のストリーキーで動きをつけました。桜の花は風になびくように。
クラッケル(ひび割れたような)とフラクチャー(ガラス片の乗った)ガラスも使用。
濃い色を部分的に使い引き締めます。
菖蒲のステンドグラス
菖蒲の花は青紫の良い部分をとり、凛々しく。
40ピース切り直してケイムで組みます。(蕾はコパー使用)
桜と菖蒲のステンドグラス
松村メタルのケイムはソフトでも曲げるのに苦労します。その分強いものができます。
横2本は補強線を入れたかったけど桜にかかるのでやめ、真鍮棒で裏からH型に補強します。
最高級なガラスと丈夫な作りで長く持つものにします。
デザイン 制作  璃房ステンドグラス

桜と菖蒲のデザイン。

 子供部屋に桜と菖蒲のステンドグラスをご希望です。

春に産まれた双子のお子さん、名前に桜の字が使われています。
桜の写真集を買い、良い形を組み合わせます。
最初に2パターン提出。面取りを使ったアーチ型、ロンデル(丸いガラス)を使ったもの。先に産まれたお兄ちゃんをイメージした菖蒲もリクエストです。
桜と菖蒲のステンドグラス
アーチを使って、花を大きめに量も増やして欲しいとのご希望。

菖蒲2輪と背景を考えているところ。
アヤメ
左の菖蒲は大きく。右は満開の桜、背景はクリアに。
桜と菖蒲のステンドグラス
微調整しながら、菖蒲がアーチの枠からはみ出るパターンと枠内に入るもの。色はブルーとグリーン系をお見せしました。最終的にブルー系ではみ出す菖蒲で決定です。
桜と菖蒲のステンドグラス
桜は2輪を大きめな花にしてあります。
菖蒲は凛とした感じに。
双子ちゃんはうちの子と同じ年産まれ、良いものにしたいです。
背景はブルーとグリーンのリーミー、流れのあるガラスです。
淡いピンクはフリモントのオパック。両サイドの色むらがある青緑は、見に行って気に入ったものです。ストリーキーほど細かくないストーミーのようなゆるやかな流れがあります。
菖蒲のオパールセントは青紫の濃淡を出し、良い場所から切り出します。

カラーのデザイン

 遠方からメールでお問い合わせいただきました。

水芭蕉やカラーのデザインがご希望です。メールでやり取りしました。
いただいた資料を参考にし、控え目な感じがご希望です。色を抑えてご提案。
ステンドグラス カラーのデザイン
『控え目な感じ』を自分なりにイメージして白とクリアだけのデザインもご提案しました。
ステンドグラスのデザイン画
灰色の部分が透明で数種類、白はタバコの煙のような柄と、花はガタガタした表面の白をイメージ。
カラーで決まりました。葉をもっと変化を付け、表裏の表現も欲しいとのリクエスト。
ケイムで組むのであまりクネクネできませんが2パターン提出。
カラーのステンドグラスデザイン
A案アンティークガラス使用20万円   B案マシンメイド16万5千円
(1部オパールセント、ジュエル使用)
ご予算は20万円以内。サイズ約570×870ミリ(お施主様に許可をいただき掲載します。)
開閉する箇所に設置するので、迷わず補強の線も入れました。
バランスがよければ邪魔な横線も帳消しになるでしょう。
今回は花のデッサンから始め、良い花の形を組み合わせました。
オーソドックスなデザインを1味違うものにするには、ガラスの選択を工夫することだと思います。使用するガラスは数パターンサンプルをお見せし、お好きなガラスを選んでいただきました。使いたかった白を選んでいただいて、良い物になると思います。

ハナミズキのデザイン画

卒業記念のステンドグラスです。東邦大学の図書館に通じる室内ドアの上に設置します。

図書館という事で色を抑えて情緒ある感じをイメージしました。2パターン提出。
東邦大学のステンドグラス
上のデザインは実際咲いているように、ホールの遠くからも見えるので花は大きめです。
遠近も出しました。背景は透明系、花,茎などはオパール系で浮き立つようにします。
下の白い花にはうっすら水色がかった流れが入り、このために仕入れたクリアからグリーンに変わるグラデーションのガラスを使用します。リーミー(波のある型)のグラデーションで初めて見ました。ブルーのストリーキーとデザインのラインで風が吹いているように。
どちらも落ち着いたデザインです。
打ち合わせに来る生徒さんは白も気に入っていただきましたが、学校側のご希望はもっと華やかな色でした。色の部分を増やし、花もご希望のピンクのパターンも描きました。
卒業記念のステンドグラス
ピンクのハナミズキで決定。サンゴバンの良いピンクがありますが、他に選択肢がないか探し中です。昨日は埼玉へ、来週は大阪に行く予定です。
いつも作品ごとに探すわけではありませんが、今回は他にも欲しいガラスがあったので。ついでに気に入ったガラスも仕入れました。
いつか来るかもしれない仕事の時に、デザイン画にその色を描けるように在庫を多めに持ちます。
完成は2015年1月の予定です。
デザイン  璃房ステンドグラス

ステンドグラス色検査。

 

星と野原のステンドグラスがご希望です。
カットが終わり透明ガラスに並べて色のチェックをします。
ステンドグラス 色検査
気になる色は切り直し、左の星の周りの緑が明る過ぎ、中心の青のグラデーションが薄く、紫が濃い。
ステンドグラス 野原
中心より左の緑は1トーン濃く。紫はピンクに変わるグラデーションの部分に変更。
ブルーは濃くして締まりました。
最初からイメージ通り取れば無駄もでないが。
もったいなくても1度妥協してしまうと、次回もこれくらいはいいか~とラインを下げた状態があたりまえになってしまいます。それが怖いです。
ステンドグラス 星
鉛線の太さを変えて組み終わりです。
星型はジュエルを使おうと思いましたが、気に入った色がなくココモのロンデライト(型のあるガラス)をコパーで星型にハンダ付けして組み込みました。
集合住宅のエントランスに設置します。
デザイン制作 璃房ステンドグラス

無彩色のランプ

妹さんの新築祝いにランプのご注文をいただきました。
白、クリア、灰色だけで制作。リクエストの木も入れました。
ステンドグラス クリア
裏面。くるくるっと円をいくつも重ねて。
ステンドグラス オブジェ
サプライズプレゼントだったので、採寸、打合せなど必要なパネルではなくランプになりました。
妹さんも喜んでくれたそうです。
真鍮の飾りバンドも使用。
隙間にハンダが入り穴が塞がって困りましたが、コンロで熱して素早く振れば塞いだハンダは落ちました。
ラインを太く見せ縁を強調できます。
ステンドグラス 照明
これも教室展に間に合えばと思ったのですが、仕上がったのは今月2日の納品の前の日です。
大阪から家族3人で引取に来て、車中泊などワイルドに過ごされ、妹さんのいる埼玉へ渡しに行かれました。
一緒に中華料理でお食事した時、3歳ぐらいのお嬢さんが他の料理に目もくれず、白飯だけ食べていたのが印象的でした。うちのチビを気に入ってもらえたらしく食事の間もだっこ。チビも落とされそうなスリルを満喫していました。
同年代のご夫婦でした。関西に行ったらお邪魔したいと思います。
ご注文ありがとうございました。

ステンドグラスの修理

 昨日はステンドグラスの修理に行きました。

大きなドアで持ち帰ると取外し運搬など大変です。
1枚だけなら応急処置で立てたままガラスを交換します。(強度上やり過ぎない方が良いかも)
ヒビが入ったガラスに縦横7~8本のカットの線を入れ、マルトリンヌで叩きます。
IMG_2754.jpg
クロスしている所からガラスが取れればケイムから外せます。
パテを全て出して掃除、新しいパテを入れます。
IMG_2755.jpg
きれいにならした後、ガラスを差し込みます。
片辺はぎりぎり、もう1辺はちょっと大きめにして、いってこい。
IMG_2756.jpg
コーキングすれば完成です。
IMG_2757.jpg
分からないでしょう。
制作は他のステンドグラス工房の作品です。
修理のみのご依頼でした。

小学校のステンドグラス

ミッション系小学校のステンドグラスデザインです。
卒業生が学校に残す作品2枚。
イメージをお聞きして最初に提出したデザインは下側の2つです。
ステンドグラス 小学校
分かりやすいブドウと羊飼いを再度リクエストされました。(下の左右)
元のブドウも気に入っていたので描き直し。(上の写真)
ハトには虹のご希望です。ブドウが円なのでハトは角に直しました。
ステンドグラス デザイン
知識が浅いので本屋で聖書の解説本を購入。本を選んでる最中は楽しかったです。
期間が短く部分的にしか読めませんでしたが。
ハトとブドウに決定。ガラスカットが終ると色検査をします。
ステンドグラス ハト

紫からピンク、緑~黄色など虹を表現したグラデーションのガラス。
いい部分を選ぶと無駄も多くなります。
もったいないですが、ずっと残る作品なのでせっかくのチャンスは生かさなければ。
ブドウの色検査。この後ブドウはほとんど切り直し。
ステンドグラス 絵付け
絵付けしました。西日が当たる窓なので光を受け止めて優しい雰囲気に変えてくれると思います。あと2度焼きます。
ブドウや虹は見慣れた形は印象に残らないと思い変化をつける。
ブルーの内側は魚がデザインされた模様になっています。
小学生には渋めの色合いですが、高学年にもなれば理解できるでしょう。
作品の前で何か感じられますように。少しでも心が動かされますように。
6年見続けても卒業まで気に入ってもらえるようになればうれしいです。
3月中旬の卒業式までに完成です。

ステンドグラスの色検査

ステンドグラスの色検査です。
戸隠山のデザイン。手前は鏡池です。
山は雪山。色はカラフルな物がご希望です。
IMG_2057.jpg
検査日はあいにくの曇空でしたが色はハッキリ見えます。
多くの色を使ったのでバラバラになっていないかチェックします。
いつもはお施主様にも見ていただきますが、今回は遠方なので任せです。
紫を打合せしたときより若干濃いめに、実のオレンジも変えました。
青い湖はバリゲイド、良いものが仕入れられました。
左は秋の紅葉。右は春の芽吹いた山です。
ピンクのガラスは桜をイメージしています。
フリモントのスペックルを使用。上品で優しい色です。
IMG_2049.jpg
春山、秋山は乳白色のガラスでもいいと思いお見せしましたが、アンティークを選びました。
色数もたくさん使用しましたが、左右見比べても違和感ありません。
南向きの窓なので射し込む光がステンドグラスを通して綺麗に映ると思います。
夜の弱い光でも室内が暗かったら、また違った味わいがあります。
 


ひまわりのステンドグラス

ひまわりの花指定でステンドグラスのご注文をいただきました。

ガラスカットが終わり明日が色の検査です。
 
IMG_2062.jpg
 
縦長で玄関を入った廊下の右側東向きに取付けます。
 
ひまわりの花は1輪。ヤカゲニーのガラスを使用。
白やクリアは流れを合わせてガラスカット。
 
IMG_2063.jpg
 
透けている緑とオパック(乳白色)の緑。
ガラスはお施主様と決めました。数パターンガラスを用意して一緒に選びました。
良い選択だと思います。
IMG_2075.jpg
透明ガラスに貼付けて自然光でガラスの色を見ます。
中心の茎にをイメージしたガラスはアンティークのグラデーション。
とても緩やかに色が変わっていたので気に入って仕入れました。
 
色検査が終わればケイムの太さを変えながら、縦ラインがスッキリ見えるように組んでいきます。
今月中に取付けです。
 

プロフィール

璃房ステンドグラス代表 五味理

五味理

ステンドグラス制作や教室のこと、日々のこと

>>詳しいプロフィール<<


ブログ内検索



カテゴリー

  • 制作について (148)
  • 施工例 (84)
  • 教室 (378)
  • 日々のこと (206)
  • 未分類 (94)


  • にほんブログ村 美術ブログ ステンドグラスへ
    にほんブログ村

    月間アーカイブ

  • 2019年12月 (2)
  • 2019年11月 (3)
  • 2019年10月 (4)
  • 2019年9月 (2)
  • 2019年8月 (3)
  • 2019年7月 (1)
  • 2019年6月 (6)
  • 2019年5月 (6)
  • 2019年4月 (7)
  • 2019年3月 (4)
  • 2019年2月 (6)
  • 2019年1月 (1)
  • 2018年12月 (9)
  • 2018年11月 (1)
  • 2018年10月 (1)
  • 2018年9月 (4)
  • 2018年8月 (8)
  • 2018年7月 (10)
  • 2018年6月 (4)
  • 2018年5月 (6)
  • 2018年4月 (11)
  • 2018年3月 (9)
  • 2018年2月 (6)
  • 2018年1月 (1)
  • 2017年12月 (12)
  • 2017年11月 (7)
  • 2017年10月 (6)
  • 2017年9月 (4)
  • 2017年8月 (10)
  • 2017年7月 (7)
  • 2017年6月 (9)
  • 2017年5月 (10)
  • 2017年4月 (8)
  • 2017年3月 (12)
  • 2017年2月 (8)
  • 2017年1月 (8)
  • 2016年12月 (7)
  • 2016年11月 (1)
  • 2016年10月 (8)
  • 2016年9月 (10)
  • 2016年8月 (9)
  • 2016年7月 (5)
  • 2016年6月 (7)
  • 2016年5月 (7)
  • 2016年4月 (9)
  • 2016年3月 (5)
  • 2016年2月 (6)
  • 2016年1月 (2)
  • 2015年12月 (6)
  • 2015年11月 (5)
  • 2015年10月 (7)
  • 2015年9月 (6)
  • 2015年8月 (4)
  • 2015年7月 (6)
  • 2015年6月 (8)
  • 2015年5月 (7)
  • 2015年4月 (7)
  • 2015年3月 (9)
  • 2015年2月 (3)
  • 2015年1月 (3)
  • 2014年12月 (7)
  • 2014年11月 (3)
  • 2014年10月 (2)
  • 2014年9月 (5)
  • 2014年8月 (3)
  • 2014年7月 (2)
  • 2014年6月 (3)
  • 2014年5月 (10)
  • 2014年4月 (8)
  • 2014年3月 (7)
  • 2014年2月 (5)
  • 2014年1月 (3)
  • 2013年12月 (6)
  • 2013年11月 (2)
  • 2013年10月 (3)
  • 2013年9月 (7)
  • 2013年8月 (4)
  • 2013年7月 (3)
  • 2013年6月 (11)
  • 2013年5月 (4)
  • 2013年4月 (2)
  • 2013年3月 (6)
  • 2013年2月 (4)
  • 2013年1月 (3)
  • 2012年12月 (5)
  • 2012年11月 (1)
  • 2012年10月 (3)
  • 2012年9月 (5)
  • 2012年8月 (5)
  • 2012年7月 (3)
  • 2012年6月 (2)
  • 2012年5月 (3)
  • 2012年4月 (4)
  • 2012年3月 (5)
  • 2012年2月 (5)
  • 2012年1月 (2)
  • 2011年12月 (5)
  • 2011年11月 (7)
  • 2011年10月 (2)
  • 2011年9月 (3)
  • 2011年8月 (3)
  • 2011年7月 (4)
  • 2011年6月 (4)
  • 2011年5月 (6)
  • 2011年4月 (6)
  • 2011年3月 (3)
  • 2011年2月 (7)
  • 2011年1月 (4)
  • 2010年12月 (7)
  • 2010年11月 (4)
  • 2010年10月 (8)
  • 2010年9月 (6)
  • 2010年8月 (7)
  • 2010年7月 (6)
  • 2010年6月 (7)
  • 2010年5月 (5)
  • 2010年4月 (8)
  • 2010年3月 (9)
  • 2010年2月 (9)
  • 2010年1月 (10)
  • 2009年12月 (9)
  • 2009年11月 (5)
  • 2009年10月 (9)
  • 2009年9月 (10)
  • 2009年8月 (9)
  • 2009年7月 (13)
  • 2009年6月 (11)
  • 2009年5月 (13)
  • 2009年4月 (10)
  • 2009年3月 (12)
  • 2009年2月 (9)
  • 2009年1月 (11)
  • 2008年12月 (11)
  • 2008年11月 (16)
  • 2008年10月 (9)
  • 2008年9月 (9)
  • 2008年8月 (14)
  • 2008年7月 (11)
  • 2008年6月 (13)
  • 2008年5月 (6)
  • 2008年4月 (7)
  • 2008年3月 (9)
  • 2008年2月 (9)
  • 2008年1月 (5)
  • page top

    Scroll Up