璃房ステンドグラス

DIARY日記

テニスのこと。

日曜は友人の息子がソフトテニスで出場する関東大会に行った。今年は山梨の小瀬だ。
テニスコートが見えただけで緊張した。
そこで初めて息子に会い簡単な言葉を交わした。
他の試合は始まっていて、みんな上手い。
自分もかつてこの中にいたのか、とちょっと信じられない。
ルールは簡単に言うと。1ポイントを4つとれば1ゲーム。4ゲームとれば勝ちだ。
試合が始まり2ゲームを連取した。順調な滑り出しだ。友人の息子は後衛で調子も良いと思った。しかし前衛が球をしっかり捕らえてない気がした。そんな不安は試合前の練習から感じていた。
球が散らばっていた時にはポイントはとれていた。息子は落ち着いていて、強い球を返さなくても深い所にロブで返し、主導権を握ったように見えた。だがその後からだんだん前衛に球を集めだした。ミスをしないで相手のコートへ返す。それがとても難しいことに思えた。
自分が決めなくては。息子はそう感じ出したのかもしれない。勝負に出て、前半にはほとんどないミスも出始めた。そしてそのまま流れを変えることはできなかった。
親父が言った「前衛に厳しい球が行くのは後衛の責任だ」息子も理解しているようだ。
勝っている時に母親の方を見た。『キャ~』とか言って拍手でもしているかな~と。
静かに海でも見ているかのようだった。祈るような気持ちなのだろうか。いや勝負けを超越して息子の成長を目に焼き付けているような。わからないが、いろいろ思うことがあるのだろう。
人のせいにしたいのを我慢したり。訳もなく自分のせいにされたり。そんな経験を積みながら大人になっていくんだね。
私は27年前の県予選、湖南中に負けた試合は、前衛の1球のミスが原因だ。といまだに信じている。あの時「お前はバカか!」と心で叫んだのを憶えている。こんな大人にはなるな息子よ。(あそこで勝てば次は鉄骨屋だった)
(ちなみにミス全部に怒るわけじゃない。勝ちを意識した油断のミスはきらいだ)
息子のおかげでいろいろ考えることのある夏でした。ありがとね。