璃房ステンドグラス

DIARY日記

蚕と葉のデザイン

優良な生糸作りから始めた、会社の資料館に設置するステンドグラスです。
デザインは蚕、繭、桑の葉など、無色のご希望。
落ち着いた雰囲気で展示物の邪魔にならないように心がけました。
ステンドグラスのデザイン画
最初のご提案。C案は繭を大きく描き、恒星の周りをめぐる惑星のような軌道も気に入りました。ロンデル、プリズムを使用し宇宙を感じられるような気もします。
自信をを持ったデザインでも、採用されないこともあります。
変わったもの、ないものを勧めたい気持ちもありますが、押し付け過ぎないように。
相手が求めているものは分かりやすいもの、普遍的なものかもしれません。
ステンドグラスのデザイン画
C案に決定。縦線、横線で統一感あり、モチーフの輪郭が際立ちます。
直線に変化を与えている曲線の生糸も、3つのモチーフをつないでいます。
蚕は分かりやすく、繭はコロコロっと、葉は葉脈ごとに型ガラスを変えて表現します。
資料館の中で裏から照明をあて、光が床に落ちるような見せ方です。
資料の邪魔にならず、静かな光で室内の引き立て役になればと思います。