璃房ステンドグラス

DIARY日記

ステンドグラス作品となぜかばーさんの話

次回の作品展1番乗り。生徒作品です。
本当は夏の作品展に向けて制作していましたが、間に合いませんでした。
ガラスはとても細かく4ミリぐらい。コパーも細くて大変そうでした。
昨日は急に7~8年前に亡くなった祖母のことを思い出しました。
ベッドから落ちて2日だけ苦しんで92歳で亡くなりました。
今から26~7年前、私が中学生の時に、裏に住む家のお兄さんが交通事故で亡くなった。その時裏のおじさんは、胸騒ぎがしたのか眠れずに夜中どぶ掃除ををしていたと聞きました。
亡くなった知らせを聞いた時、ばーさんは「かわいそうだよー」といい終えると同時に泣きながら両手で顔を覆いました。
私はそれがとても意外だった。他人の家のことなのにそんなに泣くなんて。
うちのばーさんは、私の友人も怖がるきびしい人であった。30代半ばで旦那(私の祖父)を戦争で亡くし、15歳の息子(私の父)を筆頭に5人の子供を育てた。私の記憶の中ではインディアンのような深い皺が刻み込まれた人である。母にも厳しかった。
亡くなる1~2年はぼけ始めたこともあり施設にいた。「最近は仏のようだ」と穏やかに微笑むようになった祖母のことを父が言った。
私の想像力はいくらか豊かであるが、人の悲しみが分かる人間としては祖母にはなかなか近づけそうもない。
昨日はそんなことを考える日でした。